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アルファ・ロメオ

ジュリア・スパイダー デュエット

ASK
年式
1966年
走行
不明
外装色
ビアンコ
内装色
ネロ・レザーレット
車検
令和 10年05月

装備・仕様

左ハンドル、5速マニュアルミッション、ハードトップ装備

車両説明

1966年に登場した、初期型「ジュリア スパイダー デュエット」をご紹介します。

 1960年代半ば、アルファロメオは1950年代から人気を博していたジュリエッタ・スパイダーの後継モデルを必要としていました。そこで新しいスパイダーのデザインを託されたのが、当時すでにアルファロメオのジュリエッタ・スパイダーなどを手掛けていたピニンファリーナです。
ピニンファリーナによる流麗なボディラインは、特にテールエンドへ向かって緩やかに絞り込まれていく独特のフォルムは初期モデルならではのもの。また、初代スパイダーは、バティスタ・“ピニン”・ファリーナ本人が直接関わった最後期のデザインとされています。
 通称「デュエット」と呼ばれるこのスタイルは、今でも多くのアルファロメオファンを魅了し続けています。

1966年3月、ジュネーブ・モーターショーで発表された際の正式な車名は当初、Alfa Romeo Spider 1600でしたが、アルファロメオは新しいスパイダーに親しみやすい名前を付けようと、一般から名称を募集します。
そこで選ばれたのが、「Duetto(デュエット)」でした。
ところが、すでに同じ「Duetto」という名称が菓子製品に使われていたため、アルファロメオはこの名称を正式な車名として継続使用することができず、結果として正式名称は「Spider 1600」のまま。

しかし、「Duetto」という愛称だけは世界中のアルファロメオ・ファンの間に残りました。

 搭載されるのは、アルファロメオ伝統の1,570cc直列4気筒DOHCエンジンです。排気量は1,570cc、アルミニウム製のエンジンブロックとシリンダーヘッドを採用し、2基のウェーバー・キャブレターを介して最高出力は109HP/6,000rpm。最大トルクは約15.9kg-m/2,800rpm。1960年代、1.6リッタークラスのスポーツカーでアルミ製DOHC 4気筒+5速MTという組み合わせは、かなりスポーティなメカニズムと言えます。しかもアルファロメオは、このDOHCエンジンを単に高回転型に仕上げただけではありません。低回転域から扱いやすく、回転を上げていくほど気持ちよくなる。その性格がデュエットというオープンスポーツと非常によく合っています。
 
 デュエットの最高出力は109HP。現在の基準からすると決して大きな数字ではありませんが、軽量なボディーにより、当時の1.6リッター・オープンスポーツとしては、充分に本格的なパフォーマンスを持っていました。何よりも重要なのは、デュエットの場合、最高速度まで出さなくてもエンジンの楽しさを味わえることです。
ワインディングを3速、4速で走りながら、アクセルを開けてエンジンを回す。その瞬間に、ツインキャブから吸気音が響き、DOHCエンジンが回転を上げていく。これこそがデュエットの醍醐味です。

 また、アルファロメオは当時から、アメリカ市場を非常に重要視していました。そして、その戦略が見事に当たります。
1967年、映画『卒業(The Graduate)』に登場。
 ダスティン・ホフマン演じる主人公が、赤いアルファロメオ・スパイダーに乗ってカリフォルニアを走ります。サイモン&ガーファンクルの音楽にカリフォルニアの道路、そして赤いイタリアン・スパイダー。
この組み合わせが、映画史に残る映像となりました。この映画によって、デュエットはアメリカで一気に知名度を高めます。アルファロメオの公式ヒストリーによれば、その後デュエットは数百本もの映画やテレビ作品で劇用車として使用されるようになりました。また、劇中だけでなくS・マックイーンをはじめ数々のスターの愛車としてもその名を知られて行きます。

 インテリアは1966年の時間が、そのまま残っている時間が止まっているような感覚です。
1966年にアルファロメオが考えた典型的な「スポーツカーの運転席」です。大きなメーター、3本スポークのステアリングと横方向へ伸びるシフトレバー。合皮のシンプルなシートに必要最小限のスイッチ、それだけです。
しかし、それこそがデュエットなのです。

 そして当車両の大きな特徴が、初期型のみオプションとして存在した非常に希少なアルミ製・純正ハードトップを備えていることです。
 オープンエアを楽しむスパイダーでありながら、ハードトップを装着することで、また違った端正なスタイルを楽しむことができます。現在ではハードトップ単体で探すことも容易ではなく、デュエット本体と合わせて所有することに大きな価値を感じていただける仕様です。
ボディは、令和4年に日本に輸入される際にオランダの経験豊かなレストアラーによってフルレストアが施されています。さらに特筆すべきは、その作業内容を確認できる詳細なレストア・ドキュメントが残されています。

単に「美しいデュエット」というだけではなく、これまでの時間と手間、そして前オーナーやレストアラーの情熱までを受け継ぐ一台です。

1960年代のアルファロメオが持つ美しさを、これからも大切に味わいながら所有していただきたい、特別なジュリア スパイダー デュエットです。

是非一度、現車をご覧頂きたい1台です。
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